最近、親の物忘れが増えた気がする。同じことを何度も言う。もしかして認知症の始まりかもしれない。そう感じたとき、不安に…
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親が認知症になってきた|名古屋で今できる暮らしと片付けの準備
最近、親の物忘れが増えた気がする。同じことを何度も言う。もしかして認知症の始まりかもしれない。そう感じたとき、不安になるのは当然です。でも、大切なのは、「まだ大丈夫」と先送りにしないことです。判断能力がしっかりしている、今の時期だからこそ、できる備えがあります。この記事では、名古屋で、親の認知症の兆候に気づいたときに、暮らしと片付けの面で今できる準備をお伝えします。
「まだ大丈夫」と先送りにしない
親の認知症の兆候に気づいても、「まだ元気だし」「はっきりしたわけじゃないから」と、つい先送りにしてしまいがちです。でも、認知症に関する備えでいちばん大切なのは、「気づいたら、早めに動く」ことです。
なぜなら、後で説明するように、親の判断能力がしっかりしているうちにしか、できない準備があるからです。認知症が進んでからでは、選べる方法が限られてしまいます。「まだ大丈夫」と思える今こそ、動きどきなのです。不安をあおるためではありません。早めに備えておけば、親も家族も、これから安心して過ごせるからです。
まずは相談から|名古屋の窓口
「認知症かもしれない」と思ったら、まずは相談することから始めましょう。一人で、家族だけで抱え込む必要はありません。
名古屋には、各区に「いきいき支援センター(地域包括支援センター)」があります。ここは、高齢者の暮らしや介護、認知症のことを、幅広く相談できる窓口です。専門の職員が、状況に応じた対処法や、利用できる制度・サービスを案内してくれます。また、医療の面では、「物忘れ外来」や「認知症外来」といった専門の外来で、医師に相談・受診することもできます。症状の程度を正しく知ることは、これからの備えの出発点になります。まずは、こうした窓口に相談してみましょう。
元気なうちにしかできない財産の備え
認知症の備えで、とくに知っておきたいのが、お金・財産に関することです。実は、親の判断能力がしっかりしているうちにしか、できない準備があります。
認知症が進んで判断能力が失われると、親の預金を引き出したり、実家を売却したりすることが、家族でも自由にできなくなってしまいます。これに備える仕組みとして、次のようなものがあります。
家族信託
- どんな仕組み
- 信頼できる子などに財産管理を託す契約
- いつまでに
- 親が元気で判断能力があるうちに
- 特徴
- 柔軟な財産管理ができる
任意後見制度
- どんな仕組み
- 元気なうちに後見人を自分で選んでおく
- いつまでに
- 判断能力があるうちに
- 特徴
- 本人の希望を反映できる
法定後見制度
- どんな仕組み
- 家庭裁判所が後見人を選ぶ
- いつまでに
- 認知症発症後でも利用できる
- 特徴
- 発症後に使える唯一の制度
※家族信託と任意後見は、親が元気なうちに準備する必要があります。認知症が進んでからでは、法定後見しか選べなくなります。だからこそ「早め」が大切です。
一緒に片付け・整理を始める
財産の備えとあわせて、暮らしの整理も、元気なうちに始めておきたいことです。認知症が進むと、判断や仕分けが難しくなり、片付けもむずかしくなっていきます。
だからこそ、親の判断がしっかりしている今のうちに、一緒に片付けや生前整理を始めておくのが理想です。「これは残したい」「これはもういい」という判断を、親自身の口から聞けるうちに、少しずつ進めておく。大事な書類や通帳のありかも、今のうちに確認しておきましょう。急がず、親のペースを大切にしながら、「一緒に整えよう」という姿勢で進めることがコツです。
暮らしの安全を整える
認知症が始まると、これまで問題なくできていたことが、少しずつ難しくなっていきます。暮らしの安全を整えておくことも、大切な備えです。
たとえば、物が散らかっていると転倒の危険が高まるので、通り道を確保しておく。火の始末が心配なら、ガスコンロをIH(電磁調理器)に替えることを検討する。ごみ出しが難しくなってきたら、名古屋市の「なごやか収集」を利用する。こうした、暮らしの中の小さな備えが、親の安全な生活を支えます。地域とのつながりを保っておくことも大切です。いきいき支援センターに相談すれば、見守りや介護のサービスにつないでもらえることもあります。
専門家に相談しながら進める
認知症に関する備え、とくに財産管理の仕組み(家族信託や後見制度)は、専門的で、家庭ごとに最適な方法が異なります。自分たちだけで判断せず、専門家に相談しながら進めるのが確実です。
家族信託や後見制度のことは、弁護士や司法書士、行政書士などに相談できます。どの制度が向いているかは、親の財産の状況や、家族の希望によって変わるので、専門家と一緒に検討しましょう。介護や暮らしのことは、いきいき支援センターへ。医療のことは物忘れ外来へ。そして、実家の片付けは、片付けの専門業者へ。このように、それぞれの専門家の力を借りながら進めると、無理なく、確実に備えを整えられます。
まとめ|今できる準備が、家族を守る
この記事の内容を、あらためて整理します。
- 認知症の備えは「まだ大丈夫」と先送りにせず、早めに動くことが大切
- まずは、いきいき支援センターや物忘れ外来に相談する
- 家族信託・任意後見は、親が元気なうちにしか準備できない
- 判断がしっかりしている今のうちに、一緒に片付け・整理を始める
- 転倒予防やごみ出し支援など、暮らしの安全も整えておく
- 財産管理は専門家、介護は支援センター、片付けは業者に相談
親の認知症の兆候に気づくのは、つらく、不安なことです。でも、その不安を、そのままにしないでください。今、親が元気なうちにできる準備がたくさんあります。そして、その準備の一つひとつが、これから先、親も家族も安心して過ごすための、大きな支えになります。
大切なのは、早めに、そして一人で抱え込まずに動くことです。名古屋には、相談できる窓口や、頼れる専門家がいます。財産のことは専門家に、暮らしのことは支援センターに、そして実家の片付けや整理は片付けの専門業者に。それぞれに相談しながら、今できる備えを、少しずつ進めていきましょう。
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